STANCLANは、学生時代の友人の中原さんと石黒さんの二人で立ち上げました。共同代表の中原さんにorosyでの体験談、ブランドのこだわりや今後の展望についてうかがいました。

スリッポンを専門にした理由

30代後半に差し掛かり、紐のスニーカーだとカジュアルになり過ぎてしまう事や子育ての最中に紐靴にとてもストレスを感じた事がありました。
また、スーツがカジュアル化（セットアップなど）する中で、足元にちょうど良いスニーカーが欲しかった事も立ち上げの背景にあります。
働き方が多様化し、オンとオフが曖昧になる中で、どちらにも対応できる便利なスニーカーが欲しかった事などから、これは全てスリッポンで解決できると思いつつも、実際は”ファッションとしては履けないもの”か”ほとんどの人が手の届かないハイエンドなモノ”かのほぼ二択である事が分かり、スリッポンに特化したスニーカーブランドを立ち上げるに至りました。

STANCLANのこだわり

私たち自身が履きたいと思え、自信を持って販売できることを大前提に取り組んでいます。
生地の産地も商品の生産工場も、自ら直接見に行き、モノ作りに対する想いを共有できる企業とパートナーシップを築いています。
こういう商品に仕上げたいという思いを話しながら進めていることがSTANCLANの価値観を表現するための大きな要素になっています。
洋服ではありますが、私はメーカーを、石黒は小売をそれぞれ経験してきています。それぞれの側面から見て納得のいく商品を作っていこうと考えています。

STANCLANの働きかた

仕事のボリュームは増えても、立ち上げ時と変わらずオペレーションを工夫しながら二人で運営しています。
作業内容は、ものづくり、サイトの運営、お客様からの問い合わせ、instagramの更新、商品のコラボ、倉庫の連携、POPUP運営など細かいことも全部二人で担当しています。

「靴」ではなく「スリッポン」を卸していきたい

「靴」の販売というよりも「スリッポン屋」として確立していきたいので、洋服屋さんや雑貨屋さんに卸していきたいです。
例えば、キャンバス地のスリッポンはカジュアル要素に使えたり、スエード地だと綺麗め要素に使えたり、スリッポンは商品自体がシンプルだけど多様性があるので、洋服屋さんなどでコーディネートされ、アパレルの一要素として販売していきたいと考えています。

orosyはバイヤーさまが買いやすいサービス

サービス内容は素晴らしいと思っていますが、自分達の作業範囲内だと手が回らずに現状維持の運営になってしまう点もあります。
品番や在庫の調整が難しく毎月の棚卸し作業が大変だったりしますが、逆にバイヤーさまにはとても買いやすいサービスになっていて、メリットが多いと思います。
急激に増えてはいませんが、掲載してから2週間程度で実際に新しいお取引先さまと繋がりました。

バイヤーさまに自信を持っておすすめできるorosyのポイント

みなさん、とても前向きに登録してくれています。バイヤーさまにはメリットが多いので自信を持っておすすめできています。
特に支払いと送料が大きなポイントです。20年近くアパレル業界にいますが、個人店さんの支払いが90日後というのはほとんど見かけません。コロナ禍で店舗の資金繰りが厳しいところもある中で、支払いサイトが長く、店舗で販売した利益から支払うことが出来るというのは本当に素晴らしいことです。
また送料に関しては、orosyがバイヤーさまにポイントで還元してくれるので、送料負担が発生しないことを見据えた掛け率で販売できています。
orosyを紹介する際は今の取引形態が変わるということなので、バイヤーさまにきちんと伝えたいということもあり、メールだけでなくお電話でお伝えもしています。

STANCLANの今後の展望

まずは全国にSTANCLANの靴を履いて試せる環境を作りたいです。オンラインでの販売だけだとどこかで試着できる場所はないか、という問い合わせをよくもらいます。
このような場を百貨店の常設やorosyなどで展開できたら本当にいいな、と思っています。

orosyで一番やりたいことは、卸先を単純に増やすだけでなく相互メリットを生んでいけるバイヤーさまと取引していくことです。そうすることで試着できる場が全国に持て、商品はもっと流通しやすくなります。
例えば、販売店さまが靴の色とサイズの全ての組み合わせ商品を揃えると、商品数が多く在庫スペースを大幅に使ってしまいます。色とサイズがそれぞれ確認できる最低限の商品を置いてもらえれば、お客様が希望する色とサイズの組み合わせが手元になくてもorosyから購入してもらうことができます。本来ならまとめて購入しないと送料がかかってしまうけれど、送料を負担してもらえるので、販売店さまにもSTANCLANにもメリットがある販売方法だと思っています。

最終的にはスリッポン専門ブランドというある程度尖ったやり方をしてる分、「スリッポンといえばSTANCLANだよね」というように大手ブランドと同じようなブランド認知力をつけていきたいと考えています。

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