ブランド紹介 Life size cribe

コーヒーを通してそれぞれの日常にEnergyとRelaxを提供「LifeSizeCribe」

コーヒーを通してそれぞれの日常にEnergyとRelaxを提供「LifeSizeCribe」

自分自身がいちばん自由で表現しやすい場所、国分寺でコーヒーを通して人々に幸福を届ける「LifeSizeCribe」の代表 吉田さんにorosyでの体験談、ブランドのこだわりや今後の展望についてうかがいました。


コーヒーとの出会い、バリスタへの憧れ

大学生の時に国分寺のスターバックスによく行っていたのと、シンプルに缶コーヒーとタバコが好きでしたが、当時は味へのこだわりもなく、バリスタという言葉も知らない状態でした。

就職先は飲食業界を第一希望では考えていませんでしたが、友人にコーヒー業界に行ってみたらと言われたのをきっかけに、ドトールさんやタリーズさんから内定をいただきました。コーヒーがとても好きというよりは、カフェが好き、お酒が好き、ダンスが好き、音楽が好き、だから30歳くらいで自分のカフェダイニングが持てたらいいなという構想を抱いていたくらいです。

入社したドトールが合弁会社になり、中に面白いグループ会社がありました。有楽町イトシアの1階に今もあるイタリアンバルで、バリスタが常駐する日本での先駆けとなるカフェです。朝はテラス席やカウンターでエスプレッソをクイっと飲むようなイメージ、夕方になるとアルコールやパニーニも提供するようなカフェ。そこにいるイタリアのカルチャーのバリスタをかっこいいと思ってしまいました。僕は元々趣味は車やバイクなどのモーター系なので、ボタンを押して簡易にカフェラテを作るというよりは、マシーンや器具をガチャガチャ触って白いドレスシャツを着て、サロンをかけているバリスタに憧れました。それがきっかけで「バリスタ」という言葉に執着するようになり、焙煎師などではなく、「バリスタ」という職業に就くことを目指しました。

それから「バリスタ」という言葉を検索して出てくる都心のカフェは至る所に行きました。カフェに通いながらコーヒーはこう、エスプレッソはこう、と飲み方を学び、自分でエスプレッソマシーンを輸入して独学に励んでいました。

人生を変えたコーヒーとの出会い

あるとき、ポールバセットというカフェでエスプレッソを注文し、いつものように砂糖をたくさん入れて飲もうとしたら「お砂糖を入れないで飲んでください」と店員さんに言われました。当時の僕は「自分の方がエスプレッソのことを知っているでしょ」くらいに思っていたのですが、砂糖を入れずに飲んだら鳥肌が止まらないくらいダークチョコレートの味がしました。コクや苦味という言葉だけでは、エスプレッソの味が表現しきれないのだと初めて知りました。それがスペシャルティコーヒーとの出会いです。ポールバセットがエスプレッソ世界チャンピオンの店だということは、後に知ることになりました。

当時は取り憑かれるように、ドトールでの仕事を終えてからポールバセットに通うようになり、家で再現するのですが、なかなかうまくやれなくて悔しい思いをしたものです。その頃に、将来はカフェダイニングを開きたいという考えからシフトしてコーヒー屋をやろうと決心しました。そうしたら自分の中の霧が晴れ、履歴書をポールバセットに送り、なかなか返事がないので直談判しに行きました。それが自分の中のバリスタやロースターになるためのキャリアのスタートです。

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「LifeSizeCribe」ブランドに込めた思い

「Cribe to live」という生きるために必要な場所とか、秘密基地、集いの場という意味の言葉がありますが、純粋無垢だった学生の頃から付き合ってきた仲間たちとこの人生をどう楽しむか、という信念のもと合同会社Cribeを立ち上げました。
Cribeの中には、僕がコーヒー業界に入るきっかけとなった「コーヒーやってみれば」と言ってくれた仲間もいます。彼がロゴを作っていて、デザインを含めその他いろんなところで繋がっています。こんな風にそれぞれの得意領域を持ち寄って自分達で好きなものを作っていきたいと考えています。

そして僕が大切にしているのが「LifeSize」という言葉です。ライフスタイルという言葉を世の中でよく聞きますが、僕の中でライフスタイルは十人十色で尊いものだと思っています。それぞれの生活のサイズ感を「LifeSize」と捉えています。

例えば都心部におしゃれをしてコーヒーを飲みに行くというスタイルは良いことですが、僕にとっては寝巻きだったりとか、ボサボサの髪で来てくれる方が自然です。朝歯磨きをするように、喉が渇いたから水を飲むように、そろそろコーヒーを飲みたいと感じたら来てくれるようなスタイル。コーヒーを飲んだら何かしら面白いことがあるよと、いう思いを込めたものが「LifeSizeCribe」です。

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お客様との空気感を大切にしたカフェ

LifeSizeCribeには、ずっとこだわり続けているブレンドが2つ、それ以外でストレートのオリジナルのコーヒー、地域ごとのコーヒー、なかなか買えない価格が高めのコーヒーがあります。僕はラテアートの日本チャンピオンでカフェラテも得意だし、焙煎もしているので、幅広く対応できます。だからカウンセリング的にお客様にコーヒーを淹れるということは僕が一番やりたいことでもあります。

お客さまとは、お互いが少しでも知り合えるような空気感を大切にしています。他と同じように接客をされると、お客様もいつも通り接客に応じてしまうということを僕は知っています。「いらっしゃいませ」は僕には聞こえていないのと同じです。だから僕は「いらっしゃいませ」とは言わず、「こんにちは」と言います。コーヒーを通して僕の考えるLifeSizeに少しでも触れていただいて、共感したり、よかったなと思ってもらえたら本望です。

コーヒーの味は誰が煎れたかで決まる

煎れる技術もそうですが、やっぱり素材。いろんなところに因果がありますが、土壌づくりからはじまり丁寧な仕事が各所にあるかどうかでコーヒーが美味しいかどうかが決まります。高級な豆だったり、スペシャルティになるものはそれなりに手間暇がかかっており、僕らが想像できるようなレベルではありません。
インポーターさんが繋げているものを僕たちも受け継いで、消費者の方に幸福を届けることができるのは大事なことだと思っています。技術がどんどん革新し、大量生産、大量消費される缶コーヒー、コモディティコーヒーなどたくさん販売されてきていますが、そこに愛がないと味わいが出ません。またコーヒー業界は、ハイブリッドな豆が出てきたり、各国でオークションロットというシステムが生まれたり、根本的な食材の底上げがされてきています。この5年間で業界が飛躍し、素晴らしいものには対価をちゃんと払いましょうという風潮にもなりました。

そして、最終的にコーヒーの味は人で決まります。誰が煎れたコーヒーであるかということに価値があり、その人に会いに行くというのが味わいの一つでもあります。

幸福を届けることができる豆を選ぶ

同じ食材は世の中に存在しないと思っています。去年使った農園さんの豆が良かったらもう一度試してはみますが、ネームバリューだけでは僕は絶対に買いません。コーヒー豆を目の前に置いてシンプルに何がおいしかったかを自分でちゃんと見極めて選びます。例えば、ここに高級な豆を置いても買ってくれる方はいると思いますが、自分のやりたい仕事ではないのでその価格帯の豆は選びません。

僕がやりたいのは日常的でニュートラルなもの。少しグレードは上ですが、それを買うことによる幸福感を得てもらえたら嬉しい、そういったコーヒーを買う要素が日常生活にナチュラルに取り入れてもらえたらと思っています。

50社まで取引先バイヤーさまを拡大できた理由

バイヤーさまとの出会いはご紹介がメインになります。完全にBtoCのようなお付き合いもありますが、その方ともメールだけのやりとりはなく一度は直接会います。50社を1人で集めるのは一見大変そうですが、それほど難しいわけではありません。自分でSNSなどでアウトプットしたり、この場所でコーヒーを出していくこともそうですが、少しずつ継続して前に出ていけば結果的に興味を持ってくれる人は増えていくと信じています。
ただ、スピード感を持って進化していくことは難しいです。国分寺でお店を始めてから7年半になりますが、実際に時間の流れを体感しています。世の中的には3年継続すれば理解できると言われていますが、地域の仕事は情報過多な時代であるにも関わらず、僕たちが思っている以上に情報が入ってきません。売上はありがたいことに右肩上がりではいますがスピード感がないので地道に続けています。

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shopifyからorosyに移行した理由

これまでshopifyで卸販売も行っていましたが、1人で経営しているのでどうしても時間を割きたくない仕事がどんどん出てきてしまいます。決済や入金の流れに関してはストレスを感じ始めていました。気持ちよく仕事をするためにはストレスを取り除くことが大切なので、orosyが間にいることはありがたいです。
今回orosyに移行してもらったお客様は僕がすごく大事にしているお客様なので、弊社に限らずorosyのなかで色々なブランドと出会いがあったらいいなあとも思っています。

また、orosyの送料をポイントで還元するシステムは、僕たちにとってすごくポジティブなことです。コーヒー業界も価格がぐっと上がりシビアな業界になっています。カフェはいつ誰が飲みにくるかわからないので単価の割に営業時間が長かったり、メニューが多かったりすると人件費もかかってきます。人件費や食材・素材で無駄を避けていくのは難しく、送料のポイント還元はありがたいと僕もバイヤーさんもみんな思っています。

コーヒーは最低ロット何キロとか、月々の販売量を指定して契約するところが多いですが、僕は最低ロット500グラムから販売しています。サンプルであれば、もっと少量の対応をしています。お取引先は大企業様もあれば、月々500グラムの個人事業の方もいます。僕はお取引さまから横の繋がりが将来的に生まれていくと思っているので、販売量であまり限定せずにいろいろな方と繋がっていきたいと考えています。

新しい分野にもどんどん卸していきたい

卸先は幅広い分野で考えています。今のお取引さまもレストラン、カフェだけではなく、美容室やサロン、意外ですが歯医者さんにも卸していて面白いです。

実は歯医者さんの考え方をお聞きして感動し、素晴らしいと思いました。僕らは歯医者や病院に行くことにネガティブなイメージを持ってしまいます。その先生は、ネガティブな気持ちで治療を受けに来ると治りが遅くなってしまい、病は気からというのは本当に存在する、とおっしゃっていました。だからコーヒーやハーブティーを飲んでリラックスしてから治療に入っているそうです。治療というのは癒しで、本来リラックスしたりとか気持ちいいものなので具合が悪かったり、歯が痛いというのは、体がもっとポジティブになりたいよと信号を送ってくれています。だからこそ、治療や治癒というものは幸せなことなのです、と。それをアシストできるものがコーヒーならとても嬉しいです。

最近は整体師の先生からもコーヒーをおいてみようかと相談がありました。雑貨屋さんもセレクトショップさんからもお声がけいただきありがたいです。まだまだ知らない方と面白い仕事ができる可能性を楽しみにしています。

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LifeSizeCribeのこれから

今は完全に1人で経営しているので「LifeSize」と言う価値観に共感できる一緒に働く人材とのご縁があればと思っています。特に僕の右腕と左腕が欲しいですが、僕が一番上というのではなく自分達のやりたいことを仕事を通してやってもらえるような場所にして欲しいです。それまでは自分自身ができる限界まで、やれることをやっていきます。
合同会社Cribeの中でたまたま僕が独立できる環境だったので「LifeSizeCribe」を知ってもらっていますが、将来的にはCribeの仲間たちがそれぞれに独立していけたらと思っています。そのうちCribeをかっこいいなと思ってもらえるようになり、いろんな人にCribeがポジティブな影響を与えていける存在になりたいです。僕自身もコーヒーに関してはまだまだ知らないこと、探求できることがあるので進化し続けていきます。

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