愛媛県西予市明浜町にて、有機農業に取り組む無茶々園がつくるコスメブランドyaetocoの高瀬さんにお話をお伺いしました🍊
愛媛県で環境保全型農業に取り組む生産団「無茶々園(むちゃちゃえん)」の柑橘を使ったコスメブランドです。
無茶々園は、1974年に有機農業の研究園として誕生しました。まだ有機農業が珍しかった時代でしたが、試行錯誤を繰り返しながら見栄えは悪くとも安心安全なみかん作りを目指して活動をしてきました。
今でこそ、環境保全型農業・SDGSといった言葉が主流となっていますが、無茶々園はそんな言葉ができる以前から、地域産業を守り未来へ繋いでいくという想いで農業に取り組んでいます。
そんな無茶々園が、コスメブランド「yaetoco(ヤエトコ)」を立ち上げたのは2012年のこと。無茶々園の柑橘を使って、新しい価値をつくりたいという想いが背景にありました。
畑でできた柑橘を余すことなく使って、都市部でも通用する品質・デザインの商品を生み出すということです。
一年に一度しか収穫できない柑橘ですが、その全てが青果として出荷できるわけではありません。大きすぎたり、小さすぎたり、形が異形なものは、加工用に回します。果汁はジュースにするなどすべて利用されますが、果皮についてはまだまだうまく活用できていません。
一部はマーマレードなどに利用されるものの、その大半を廃棄しているのが現状です。この廃棄されるという現状を打破しもっと有効活用していきたいと考え、果皮を原料として作れるコスメに着目し製造を始めました。
yaetocoを作る中でこだわった点のひとつが商品のデザインです。
以前からエッセンシャルオイルを使った製品はあったのですが、それらはデザインがいまひとつでした。
オイル自体は素晴らしいものだったので、デザインを一新すれば多くの人の手に届くのではないかと考え、新潟のデザイナーを起用してデザインを一新しました。デザインという付加価値をつけた結果、「yaetoco」というブランドを多くの方に知ってもらえるようになりました。
柑橘の果皮に含まれている成分は、お肌のケアに役立つと言われていることから、「yaetoco」の商品は無茶々園の柑橘果皮から抽出した精油を主原料として使用しています。
精油の抽出方法は「減圧水蒸気蒸留法」。原料そのものの香りを活かし、上品な香りに仕上げてくれます。
柑橘の香りは、気持ちを前向きにして不安を取り除いてくれると言われています。柑橘産地らしく、しっかりと柑橘の香りを楽しめる商品づくりに取り組んでいます。
ハンドクリームが1番人気です。
無茶々園の柑橘から抽出した精油と蒸留水に、真珠貝のパウダーやみかんの花から採れたハチミツを配合しています。
精油の香りが非常に良く、香りが一番の売りになっています!しっとり保湿しながら、ベトつかない使用感も人気の理由です。
持ち運びに便利な小さいサイズもあり、プレゼントとしても人気があります🙆♂️
これから日本は低成長・高齢化・人口減少という、今まで体験したことのない局面に移っていきます。 生産も消費も、高度成長期に組み立てられた価値観から、これからの社会の尺度にあわせたものに転換していかねばなりません。 yaetocoのコンセプトは「畑でできたものを、余すことなく」。その商品を選ぶことが、持続可能な農業・地域づくりにつながります。 消費は選択。日々使う商品ひとつひとつをきちんと選び、ともに新しい社会を作ってまいりましょう。
みかんを余すことなく一個一個大切に製造される熱い想いが伝わりました。 「yaetoco」から愛媛・日本の農業が盛り上がると信じています💪 高瀬さんお話ありがとうございました🙇♂️