鹿児島県・喜界島でクラフトコーラ「TOBA TOBA COLA」を夫婦で作られている甲原さんに、島みかんからクラフトコーラ製作までのストーリーや今後の取り組みについて詳しく伺いました😄
クラフトコーラシロップとは、「柑橘類、コーラの実などのスパイスを調合した手作りコーラ」 です。
TOBA TOBA COLAは、島みかん独特の酸っぱさ・渋みを生かし、喜界島産のきび糖など14種のスパイスと合わせたマイルドな味わいが特徴で、好きなもので割ることで自分だけの特性コーラドリンクが作れるシロップです。
「TOBA TOBA COLA」は、妻・真子さんの地元である喜界島の”島みかんのフードロス問題”から誕生しました。
喜界島の家庭では、お祝い事があると庭にみかんの木を植える習慣があります。そのため島にはたくさんのみかんの木が植っています。
また喜界島は隆起性サンゴ礁の島で、豊富なミネラルが土壌に溶け込んでおり、農業に適しているということもあり多くのみかんの木は放っておいても元気に実を実らせます。
しかし、実った島みかんも食べるには酸っぱさがかなり強いため、島の人たちは食べずに捨てていくようになりました。
捨てられていく島みかんの現状を目の当たりにして、何かできることはないかと模索するようになる中、以前住んでいたシンガポールで出会った多彩なスパイスと組み合わせて何か作れるのではと考え、「島みかん✖️スパイス」 でクラフトコーラの製造が始まりました。
クラフトコーラをつくろうと決心したものの、作ったことは一度もなくまずはレシピを作成する日々が始まりました。
作り始めた当初の味はお世辞でも美味しいということができないものだったそうです。
さまざまなスパイスを試し、ブレンドする量からコーラを寝かす時間まで多くの試行錯誤を繰り返し、半年もの年月を重ねた結果ようやく「これだ!」というレシピが完成しました。
シロップの瓶のラベルに描かれているロゴ。”人魚”にも”飛んでいる魚”のようにも見えます。
甲原さん夫妻がよく訪れる釣りスポットがあります。
そこは、たくさんの魚が飛んでいる様子や、クジラやイルカが見えたり、また夕陽もすごく綺麗に見えるスポットだそうです。
そこから見える景色の様子と商品名「TOBA TOBA」の意味(とばとばは、喜界島の方言で「うきうき、今にも飛び立ちそうな様子」という意味)を表現してパッケージが作られています。
パッケージに使われている色は赭(そほ)と呼ばれるあかつちのような色です。
赭は、夕陽の色にも見えますが、実は蘇轍(そてつ)の実の色も表しています。 喜界島では、蘇轍の実は非常食として長年大切にされてきました。 蘇轍のように、「TOBA TOBA COLA」も長年愛され大切にされる商品になるようにという願いが込められています。
コーラ作りを通して「離島活性化」に積極的に取り組んでいくと語られた甲原さん。
今はインターネットを通じてどこからでも情報発信が可能な時代です。 発信を通じて「TOBA TOBA COLA」・喜界島のことをより多くの人に知ってもらうことができます。 そして、喜界島の若い人たちに”島にいてもこんな面白いことができるんだ”というきっかけを与えて島を活性化していきたいです。
また、喜界島だけではなく他の島々とも連携し離島全体を盛り上げています。 例えば、みかんだけではなく他の島の果物を使ったクラフトコーラを製作しています。
そして、綺麗な島を守るため、島の海岸に流れ着いたプラスティックからアクセサリー作りを通じて島の保全活動にも力を入れています🏝
・クラフトコーラ
コーラシロップ:キンキンの強炭酸水= 1:4
・ミルクコーラ(チャイ風)
コーラシロップ: ミルク= 1:9
・コークハイ
コーラシロップ:ウイスキー:キンキンの強炭酸水= 1:1:4
・ホットワイン(カリモーチョ風)
コーラシロップ: 赤ワイン= 1:4
・クラフトビール
コーラシロップ: ビール(キンキンに冷えた)= 1:9